「絵描きさんと繋がりたい」タグの暗黙のルールと“本音”

Xなどで頻繁に使われている「#絵描きさんと繋がりたい」タグ(=繋タグ)。
わたしはこのタグの使い方を間違えていたことがある。

#絵描きさんと繋がりたい」タグは、イラストを描く人が他の絵描き仲間と繋がりたいときにSNS上で使うハッシュタグのこと。
作品を投稿して交流のきっかけにしたり、同じ趣味の人と相互フォローを目指す目的で使われる。

「繋がりたい」という字面からもこういう目的なのはわかるが、イラスト投稿にいつもこのタグを付けている人もいたし、なんとなく”タグを付けたほうが絵を見てくれる人が増える気がする”くらいの理由で使っていた期間があった。

だが、このタグには”暗黙のルール”がある。それを知らなかったわたしは結果的にルール無視・タグ乱用していると思われていたかもしれない。

結論としては意図せずトラブルに巻き込まれないためにも迂闊に使わないほうがいいが、使いたい場合は以下のことを念頭に置いておこう。

目次

「繋がりたい」タグ暗黙のルール

「繋がりたい」タグをつけた投稿に反応(いいね)すると”フォローしていいよ”という意思表示を送ったことになり、マナーとしていいねをしてくれた人にフォローを返すというルールがあるらしい。

なぜ「いいね」を介すかというと、即フォローだとタグ経由でのフォローかどうかがわからないからだそうだ。

このルールを知っている人にとっては、いいねを送ったのにフォローをしてこない人には「繋がりたいんじゃなかったの?」と不信感を抱くことになる。
わたしもこれについて無知だったため、ただ反応やフォローをたくさんもらうだけとなっていた時期があったかもしれない。

こうしたトラブルの種になりやすいのが「繋がりたい」系のタグである。
そのため、きちんと運用方法を決めてポストに明記することでトラブルを防ごうとする流れになってきているようだ。

タグの使い方<例文>

今よく目にするタグ投稿の一般的なテンプレートはこんな感じである。

3月になったので繋タグ失礼します!
■■メインで色々描いてます。
♻️中心に全反応巡回🕊️
気になりさん無言お迎えします(片想い2日まで)

#絵描きさんと繋がりたい
#イラスト好きさんと繋がりたい

改めて読むと様々な意図が織り込まれていることがわかる。

張られた予防線

投稿主にとっては”いいね”してくれた人すべてをフォローすると大変である。
本当に繋がりたいと思って反応してくれているのかどうかの見極めが難しい。

そこで「♻️(=リポスト)中心に全反応巡回」のような表記が必要となる。
この例文では、いいねだけだと誤反応のおそれもあるし、リポストまでしてくれた人ならフォローする対象として考えますよということである。

さらに「片想い◯日まで」と明記することで、「しばらく経ってフォローが返されなかった場合に投稿主からのフォローは解除するけど許してね」という意思表示を感じられる。

タグは常時つけてはいけない

人によるが、たいてい月に一度くらいの頻度でタグをつけて投稿するようである。
あまり頻繁だと鬱陶しがられるというのが最大の理由と思われるが、常時つけると投稿主の負担が大きいのも一因なのだろう。

タグ付きの投稿への反応が多すぎると巡回するので手一杯になるし、フォローを短期間で増やしすぎると凍結されるおそれがある。
巡回終了をお知らせするため、一定期間が過ぎると「タグ削除しました」「タグ取り下げました」とポストする人もいる。

「繋がりたい」の本音

ビジネス文書さながらのガチガチの予防線を張りながらでもタグが機能しているのは効果があるからだろう。

繋がる=相互フォローを目的にしたタグではあるのだが、究極「フォロワーを増やしたい」というのが本音だと思う。

多くの絵描きは、フォロー数=フォロワー数の状態は許容できるが、フォロー数>フォロワー数の状態を許容できない
だからフォローを返してくれない人とは繋がりたくないのである。

中にはフォロー数<フォロワー数の状態を維持したいがために「繋がりたい」と言いながら全くフォローしに行かない人もいる。
当然ながらこういう行為はバレると影で叩かれる。でも意図的かどうかはわからないが実際そのような投稿主も多い。
その結果、タグ自体が嫌われてしまう事態になりかねない。

このタグを活用してうまくフォロワーを増やしたいなら、ビジネスライクに卒なく行うこと。
そして本音を悟られないようにするのが重要である。

個人的な考え:タグは使わなくていいし反応もしなくていい

使うとしたら最初だけ

もしあなたが新規アカウント作成後まもなくの状態だったとしたら、イラストに興味がある人と出会うのは難しいだろう。
そういったとき、あなたの絵を見つけてもらうために、最初の一度だけ使うのは効果があると思う。

それ以降使う必要がないと思うのは、あくまでもわたしの体感だが、タグきっかけで繋がったフォロワーはやがていなくなるから。
お互いの絵を見て繋がったはずなのに、それ以降の投稿にはほとんど反応がないとかザラにある。

もちろん、タグがきっかけで本物の友達ができることはある。そういう人は大事にしよう。

どう反応しようが個人の自由

正直なところ、暗黙のルールを知った今も

うるせ〜!知らね〜!
いいねなんて何も考えず気軽に押させてくれ!!

という気持ちでいる。

そもそも普通に好きな絵ならタグとか関係なしにフォローするし、フォローが返されるかどうかは気にしない。
そうでないなら無理に反応しなくてもいい。
交流のための時間も労力も限られているし、わたしは絵を描くのにその時間と労力を割きたいと思う。

まとめ

繋がりたいタグは、有り体に言うと「フォローしてください、こちらからもフォローします(例外あり)」という意図で使われる。運用を間違えたり、意図が見え透いていると嫌われる。きちんと必要事項を書くことができてマメに交流できる人ならフォロワーを増やす効果はあるが、個人的にはおすすめしていない。

ということになる。

yuni
イラストレーター
インターネット傍観歴25年。創作を通じて考えたこと・感じたことを書き綴っています。
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